flamboyant

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2012年3月26日月曜日

タリベと遊ぶ!!

混乱を見せていたセネガルの大統領選挙。
昨日、決選投票が行われました。まだ正確な結果は出ていませんが、現時点の開票結果からマッキー・サル氏が勝利宣言、アブドゥライ・ワッド氏が敗北を認めたということで、セネガルの若き新大統領が決まりましたよ!!
はあ~長い選挙でした。
一時は情勢が悪化し、私達ボランティアの国外退避もあり得るかも??なんてこともありましたが、
なんとか無事に終結を迎えることができそうです。

この新しい若き大統領は、どこまでセネガル国民のことを想った政治をしてくれるのでありましょうか。

セネガルはほんと貧しい国。
ダカールのような都会に住む人の生活は、まるで先進国と変わらない様子を見せていますが、地方に行けば行くほど、生活は厳しいのです。
先日も、韓国人ボランティアの友人が通う村に住んでいた5歳の少女が、長く患っていた病気から全身状態が悪化し、亡くなってしまいました。
貧しさから病院で治療を受けさせることもできていなかったんだけど、ボランティアの彼が急激に病状が悪くなった彼女を見て慌ててダカールの病院まで連れていったんだけど・・・
こうやって亡くなる子どもは、セネガルにはたくさんいます。

そして、この国にはタリベと呼ばれる物乞いをする子ども達もたくさんいます。
彼らは、イスラム教の修行(?)ということで、家族と離れ、マラブーと呼ばれる宗教指導者のところに預けられるのですが、実際は家が貧しくて口減らしのために親に捨てられた子どもがほとんど。
ドアもベッドもないようなボロボロの家に数十人単位で暮らしています。
男の子が殆どですが、たまに女の子もいるみたい。



食べ物は、近所の家をまわって残り物のご飯をもらって食べています。
着ている服もボロボロで、何日か着たあとに、裏返してさらに数日着ているようです。
衛生環境はほんとひどいので、病気になる子どももしばしば。私の通うタリベの家(ダーラと呼ばれている)のマラブーは、とてもいい人で、ほんとに病状のひどい子どもは病院に連れていってるみたいだけど、他の場所では、ほったらかしにされる子どももいるので、そうなると死んじゃうこともあります。亡くなっても親にも知らされず、神が決めたこととして、同じように暮らすタリベたちもそれを受け入れるしかないのです。

こんな厳しい状況のなかで暮らす彼達に、なにか出来ないかな~と、1ヶ月くらい前からダーラの訪問を始めました。週に1回ですが、私がダーラに向っているのを見つけると、子どもたちは遠くからでも手を振って迎えてくれます。
この日は一緒に折り紙をしました。他の子どもはサッカーに出かけたので、写真に写っているのは一部の子どもですが、みんなキラキラした笑顔で、ほんとに可愛い!!

後ろに写っている大きい男の子(白いタンクトップを着ている)はママドゥくんといって、ダーラに住むタリベではなく、近所の高校生。彼はたびたびダーラにきて、子ども達の面倒を見ています。ほんとにいい子で、ダーラでの私の活動を手伝ってくれています。


こんな厳しい環境で生活しているけど、みんな生き生きしているんだよね。
優しいマラブーやまわりでサポートしてくれる大人がいるっていうのもあるとは思うけど、みんな前向きに生きています。

こうやってセネガルで暮らす子どもたちの生活が、少しでも良くなるような政治を期待します。
マッキー頑張ってくれ~~~

2012年3月18日日曜日

Missonnaires de la charité de Mére Téresa

日に日に暑さが増してきました。日中の気温は40度を越しています。
暑さのピークは4月から5月。先が思いやられるう~~~

ま、仕方ないよね。だってここ、セネガルだもん。
暑い暑いとばかりも言ってられないし、残る任期もあと9ヶ月とちょっと。ふと踏ん張りしないと。

ということで、昨日はKahoneという地区にあるマザーテレサの家に行ってきました~。
我が同居人のさわちゃんと、最近、からみの多い韓国人ボランティア3名の計5人。

入居している人達のプライバシーの問題があるので、内部での写真撮影は出来なかったのだけど、施設の入り口には、こんな感じの表札(っていうのかな?)が。温かい雰囲気が伝わってきます。

中に入ると、沢山の花が咲いていて、とても静かで、普段私達が生活している環境とは全く別空間。
療養する人達のことを第一に考えて作られている場なんだな、と思った。ナイチンゲールが「看護覚え書」の中で、病気を抱えた人の生活環境をいかに整えるかということを書いていたけれど、それを思い出しました。日本にはとてもキレイで、まるでホテルのような病院も沢山あるけれど、質素でも古くても、こんなに心地の良い環境を提供することが出来るんですよ。

患者さんを思う人々の愛情だね。
医療の現場を離れて一年半以上経ってしまったけど、久しぶりに看護師の血が騒ぎました。
何かやらなきゃ。

施設に入っている患者さんは、家族がいない、親がいない、お金がなくて医療を受けることができないという境遇にある人達なんだけれども、ここで暮らしながら治療を受けることが出来ます。
もちろん宗教は問わないので、イスラム教徒のセネガル人も入居できます。
シスター、ボランティアで働く地元の人達、そのほかのセネガル人スタッフ、み~んな優しくて温かい人ばかり。私も癒されました。

帰り際、こんなものまで頂いてしまった。
マザーテレサは、私の大好きな人の一人なんだけれども、私は健康な体をもらって、恵まれた環境に生まれてくることが出来たぶん、他の人のためになることをやらなきゃな、と改めて思いましたねえ。

ほんと、いい週末でした。
夜は、一緒に行った韓国人ボランティアの友人宅で焼肉パーティー!!
やっぱ、韓国人が作る焼肉は違う!!キムチも美味しかった!!
そして、友人宅の屋上から、カオラックの夜景を撮影。
やっぱ、カオラックは街です。人も車も多いし、騒がしいけど、この日見た星空はきれいでした。


今日の最後は、私の好きなマザーテレサの言葉で。

Let us always meet each other with smile, for the smile is the beginning of love.
                                                                                                Mother Teresa

2012年3月6日火曜日

大統領選挙 続報

先月、26日に行われた大統領選挙の結果。

14名の候補者(この時点でなんか変な感じがしますが・・・)のうち、問題となっている前大統領のアブドゥライ・ワッド氏が全体の34.8%で1位を獲得しました。がしかし、セネガルの大統領選挙は1位でも全体の50%以上の票がない場合、2位の候補者との決戦投票が行われることになっています。
2位のマッキー・サル氏は26.4%。
この二人による2回目の選挙が3月25日に行われる予定。あ、ちなみに選挙は国民投票で行われております。

1回目の選挙から1ヵ月後・・・。
道のりは長いなあ~。

とりあえず今のところ街は落ち着いていて、首都のダカールでも暴動は起きていません。
でも、何が何でもワッド氏の当選を阻止する動きがあちこちで出ており、多くの市民団体も立ち上がってきている様子で、これでまた選挙のキャンペーンなんかが始まると、何が起きるかわからないところが現状なのであります。どうなることやら。

日に日に暑さも増してきて、陽射しが痛い今日この頃。
そんな暑い日でも、うちの近所の子ども達は元気いっぱい。
我が家の家の周りには、何のために作られたかよく分からない柵があるのですが(安全対策としては全く無意味)、時々、その中にヤギやニワトリ、猫、子どもが入り込んで、涼んだり遊んだりしています。

玄関を出た瞬間、子どもが居てビックリ。
「ノガイ~ノガイ~」とつたない言葉で話かけてくるチビッコギャングに、いつも癒されています。