flamboyant

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2011年7月10日日曜日

まさかのマラリア?!

ただいま、首都ダカールにて病気療養中。といってもブログ書けるぐらい元気なのでご心配なく。
セネガルに来てから、おなかこわしたとか、風邪引いたとか、体調不良はいろいろありましたが、今回はそんなもんじゃありません。
なんと、今回は「多分マラリア…かな?」というちょっと曖昧な診断ではあるのですが、ほんとね、記憶にあるかぎりの病気の中で一番しんどかった~。日本ではあまり見られない病気ですが、マラリアがどんなものかということを、今回のエピソードの経過を追いながらお伝えしようと思います。
ちなみにマラリアは、ハマダラカによって媒介される、マラリア原虫を病原体とする感染症ですが、短期間で重症化したり死亡することもあるので、結構怖い病気なのです。

マラリア原虫↓ビミョウ。コメントしづらい

ハマダラカ↓いつみてもにくたらしい。

ちょっとこれは・・・・


7月7日 七夕パーティー
この日は我が家に、
他の任地の隊員も来ての「七夕とんかつパーティー」。
久々のとんかつ、ほんとおいしかった~。がしかし、なんか体がダルイなあ・・・。それもビールのせいだと思い、またもや屋上でドンちゃん騒ぎ。21時をまわって、ようやく「やっぱりおかしいな」ということに気づき、体温を測ると38度まで上昇。解熱剤を飲んだけど、ほとんど下がった気配もなく、深夜2時に39度越え。頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、悪寒、乾性咳嗽。「もしやマラリアでは…」
ほんと、この日、一緒にいた人たちには心配かけてしまいました。ごめんね。そして、同居人のゆいは、高熱でうなされている私に子守歌を歌ってくれたのであります。思わず笑っちゃったよ。ゆい、ありがとうね~

7月8日
あまりのしんどさに、ほとんど眠れないまま朝。熱は37度代まで下がったけど、頭痛、倦怠感がつよくフラフラ状態。同任地のM隊員に付き添ってもらい病院でマラリア検査。結果は↓

赤のインクで、デカデカと「POSITIF(陽性)」とは、太鼓判を押されたような感覚で、陰性であることを願っていた私の希望は、この時点で音をなしてくずれた。落胆する私に先生は「C'est pas grave, c'est pas grave~(だいじょーぶ、だいじょーぶ~)」。
「だいじょうぶなわけないやん!!」と、私と付き添ってくれたMちゃん思わずつっこむ。

事務所に連絡したところ、すぐにダカールに上京しなさい!!との指示。
とりあえず、処方箋を持って薬局に抗マラリア薬を買いに・・・。そこでは薬剤師のおにいちゃん、「ボンジュール、サ・ヴァ?ナンガデフ?」とフランス語・ウォルフ語ミックスのあいさつで「元気~?調子どう~?」。そのあとも、名前はなんだ?どこに住んでるんだ?と、セネガル人お決まりの初対面者への質問攻めにあう。普段なら楽しくやりとりもできるけどさ。マラリアの薬を買いに来たのに、元気なわけないでしょっつーの。

そんな薬剤師のおにいちゃんの質問攻撃もかわしきれないまま、ようやく薬を買って自宅に戻る。このとき12時半。Mちゃんがダカールに行くための車を手配してくれている間に、まず治療薬を飲んで、フラフラになりながら着替えやらなんやら荷物の準備にとりかかる。そして13時半、Mちゃんに見送られ、車に乗り込んでダカールに出発。


治療薬は左の黄色い薬。一回4錠を朝・晩で3日間服用します。右のは解熱剤ですが・・・・でかすぎ!! 見た瞬間に飲むのを諦めた。
でも後から聞いた話では、溶かして飲む薬らしい。な~んだ。薬屋~、そういうことをちゃんと説明してくれ~!!フランス語読めない人もいるんだぞ~!!あの薬局でこの薬を買った人の中には、頑張って飲み込もうとした人がいるかもしれない。
私は、持っていたアセトアミノフェンを飲みましたが、しかし。
日本で認められている規格量を若干超えるぐらい、めいいっぱい飲みましたが、ほとんど解熱する気配なし。おそるべしマラリア。

そしてもうろうとする意識の中、一番暑い時間帯に移動し、隊員の宿泊所についたのは夕方5時過ぎ。車の運転手さんも、ぐったりする私を気遣ってくれつつ、なんとか急いで宿泊所まで連れてきてくれました。運転手さん、ありがとう!!

宿泊所についてからは、事務所の健康管理員の方に来ていただき、医師の往診を受けることに。そして、ここでも再度マラリア検査。
で、これがですね、「多分マラリア」という診断の所以なのですが、この検査で陰性であったのであります。
え~じゃあ、最初の検査はなんだったの??

最初の検査は顕微鏡検査だったのですが、この場合、他のものをマラリア原虫と見間違えることもあるらしいのです。
じゃあ、マラリアじゃなかったの??ということになるのですが、症状や経過はマラリア。そして最初に薬を服用し、検査を受けるまでに6~7時間以上経過していることから、2回目の検査の時点でマラリア原虫がすでに殺されてしまったという可能性も考えられるとのこと。
「え~あの薬、そんなに効くの早いの??」という疑問もありますが、それもあり得るらしい。注射薬なんかだと瞬殺らしい。ゴキブリの殺虫スプレーよりも早そうだ。

そうなのか。とにかく、マラリア原虫が体の中にいないなら、どっちでもいいや。と思いつつも、その日は結局熱が下がらす、頭痛、倦怠感、体の痛みに苦しむことに・・・。これも私に与えられた試練のひとつなのかもしれない、、、などというわけのわからないことを思いながら、気がつけば日付がかわり7月8日。
このまま熱がずーっと下がらないんじゃないだろうか、という不安もよぎりましたが、8日深夜3時、解熱剤を飲んだのを最後にピッタリと熱がおさまりました。健康のありがたさを再確認した、そんな週末。


そして、幸運なことに(私にとっては)、同期隊員のCちゃんも宿泊所に居合わせ、ご飯を作ってくれたり、洗濯してくれたり、いろいろお世話をしてくれたのであります。彼女も体調崩して療養中だったにもかかわらず・・・なんてやさしいんだ~。Cちゃんありがとう!!
土曜日には、これまた、同期が一人増えて(彼は病気じゃないけど)、仲間がいると心強いもんだね~ Mくんもありがとう!!
このたびは、ほんと、いろんな人に心配かけて、お世話になって、感謝のことばをたくさん言いたいです。
みんな、ありがと~~~!!!
今日一日、大事をとって、明日再検査。問題なければ水曜にはカオラックに帰る予定です。
帰ったら、活動、がんばろう~っと。




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