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2011年7月23日土曜日

セネガル大丈夫か!?

先日、大統領が来年の選挙の出馬表明を出したことから、セネガルの治安がさらに不安定になってきている。
特に首都のダカールでは、デモや暴動があちらこちらで起きているようだし、今日も反政府派の集会があったりで、大勢の人が集まっているらしい。
というわけで、例のごとく、今日も「ダカール以外の各地でもデモの起きる可能性があるので、不要な外出はしないように!!」との事務所からのお達しがあり、大使館からも注意喚起が流れてきているといった状況なのであります。

写真は、こっちのニュースから引用したものですが、このTシャツにプリントされちゃってる人が大統領のアブライ・ワッド氏、85歳。反政府派の集会でのショット。

セネガルは、ダカールにおいては都市化が進んでいて、私達がきた1月と比べても明らかに近代的な建物が増えていたり、街が変化しているように思う。でも経済の状況なんかは、アフリカの中でも下から数えたほうが早いくらいの貧困国。
一部の人だけがいい生活をして、国民全体の生活は全く改善されていない。だからみんな怒ってるんだ!!と、セネガル人の友達は言ってたけど、それが暴動に発展してしまうとは、その不満もかなり大きなものなんだろうな。

権力を持つ人が国民の利益のことを全く考えていない、という話は、日本でも耳にする話ですが、日本で暴動が起きないのは、貧困層の数が圧倒的に少ないから?最低限の生活が保障されるような制度があるから?便利な生活ができているから?
いろいろあるんだろうな、とは思うけど、国民が自分達の意見を主張しないのか、主張できない社会構造になっているのか、そういったことも関係あるのかな~。
暴力に訴える主張は良くないけど、今、日本は3月の地震以降、さまざまな問題に直面していて、でもこれは一部の人だけが考えていてもどうにもならない話で、一人ひとりが自分に何ができるのかってことを考えないといけない時なんだと思う。

ちょっと話がずれたかもですが、貧困や生活レベルを変えていこうとすると、開発は必要なんだよね。でも、その開発の結果、今の日本は原子力の脅威に曝されるといった状況が起きている。
これを考え出すと、「じゃ、どうすればいいのよ~」という堂々巡りが始まってしまうわけなんだけど、結局のところ、バランスなんだろうなと思う。自分達が作り上げてきた人工的なものと、自然のものとのバランスとか、開発の産物の力と、人間の持つ力のバランスとか。
セネガルはこれから発展していくのかもしれないけど、今回、日本で起きたような悲劇が起きないようにしないといけない。
そのためには、国民の生活を、幸せを考える大統領が必要だな。

今日のカオラックは、いつもと変わらない様子かな~と思うけど、来年の大統領選挙まで何が起きるか分かりません。
ほんと、いろんな意味で厳しい国に来ているなと、しみじみ感じる土曜の夕方。晩ごはん、何にしようかな~。


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